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Welcome To YOGAWORLD

よりよく生きるための知恵の宝庫 ヨガで心も体も柔軟に!

♪軽く口角を上げて、やさしく自分に微笑みかけましょう♪

ヨガのキーワードKEYWORD

ヨガの後にいつも唱える言葉の中にあります。
♪Shanti Shanti Shanti he♪(シャンティ・シャンティ・シャンティヒー)

Shantiとは、サンスクリット語で「平和」という意味です。
一つ目のシャンティは、私が幸せでありますように。
二つ目のシャンティは、私の周りの人が幸せでありますように。
三つ目のシャンティは、生きとし生けるものすべてが幸せでありますように。

ヨガの後に訪れる幸せな気分、心の平安、満たされた穏やかな感覚の源泉は、ここに在ります。
自分の中に生まれた平和は、やがて家族や友人、周りの人々に広がっていきます。
様々なポーズや呼吸法、メディテーションを実践していくことで、心と身体の心地良い調和が生まれます。
ヨガは現代を生き抜く知恵であり、日常生活に潤いを与えてくれる水先案内人です。


7つのチャクラ   5つのコーシャ   5つのプラーナ   5つのエレメント
4つの人生の目的  3つのナディー   3つのグナ     3つのバンダ
アビヤーサとヴァイラーギャ
    サット・チット・アーナンダ

Yogas Chitta Vritti Nirodhah (ヨガスートラ 第1章2節)
ヨガ―ス チッタ ブリッティ ニローダハ

『ヨガとは心の働きを止滅すること。不安定な心を静めて上手にコントロールすること。』

物事には、好き/嫌い、上手/下手、良い/悪いなど常に両極があり、それに左右されていては心の静けさは見つかりません。まずは一歩下がって、第三者の目になって自分を見つめ、どちらの極にも執着することなく物事をそのまま受け入れることが大切です。
ヨガの練習によって、心の動きを鎮めることは可能です。
私たちが受け入れてもらおうと外に向いていた意識を内側に向け、心のバランスを取りながら、批判なく自分を受け入れることで心の動きを止めることが出来ます。

  • Citta(チッタ): 心素、意識作用、感情、思考。「私は○○です。」という社会的な相対的関係の中で自分を規定する思いのこと。 過去の潜在意識のすべてを含む「心の記憶の袋」のあるところ。 
  • Vritti (ブリッティ): 働き、活動、移り変わり 。     
  • Nirodhah(ニローダハ): 止滅、引き離す。起きることを未然に防ぐ 。

Abhyasa Vairagyabhyam Tannirodhah(ヨガスートラ第1章12節)
アビヤーサ ヴァイラーギャービャーム タンンローダッハ

『心の働きの死滅は、アビヤーサ(修練)とヴァイラーギャ(離欲)によって成し遂げられる。』

うまくやろうと人目を気にしての練習や、これだけやればという成果を求めての練習。これらの「欲」や「執着」は、必ずストレスや心の乱れを生み出します。欲から離れ、鍛練を怠らないことによって、心の働きはコントロールされます。
修練とは、余分な感情や感覚、潜在意識を手放して、そこにしっかりと留まり続けようと努力することです。ヨガの練習は、日々意識を持って、結果を求めず、諦めることなく繰り返し続けていきましょう。

  • Abhyasa(アビヤーサ):修練、修行。アビは、繰り返すという意味で、長い期間、間をあけることなく何度も行うこと。
  • Vairagya(ヴァイラーギャ):離欲。手放すこと。

Sat Chit Ananda
サット チット アーナンダ

インドの教えの中に、「サット・チット・アーナンダ」という言葉があり、「存在・意識・至福」と訳されています。これは「真我」の状態であり、黙して何の判断も下さないで、傍観者になって物事を見ている状態を意味しています。その傍観者は、今この瞬間にいる「存在」であって、「純粋意識」であり、自由で苦も楽もない「至福」の状態なのです。つまり、私たち自身の存在が純粋な意識として、永遠なる至福であるということです。

日々の生活の中で、誰もが『幸せになりたい。』と願い、人生を通して至福を得るべく人々は探求を続けています。しかし、多くの場合、感覚器官を持つ私たちは名前や形などに心が動き、他との比較で自分自身の存在を見失い、不安や迷い不足感に陥ってしまいがちです。

自分自身の存在こそが喜びであり、喜びの在るところに自分は在る・・・・・。
自分の内側には何も語らない真我があり、それは常に幸せで輝いている・・・。
内なる神に気づくことは、永遠で不変の至福を与えます。


7つのチャクラ (7Chakras)

古代人曰く『心は、尾骨から背骨を通り、頭蓋骨までも一本の管の中にある。』
チャクラとは、サンスクリット語で「車輪」を表す言葉で、人間の生命や肉体、精神の働きをコントロールするエネルギーセンターのことです。主要なチャクラは、背骨に沿って7つあり、ここを出入り口にして外界と体内のエネルギー交換を行い、また体内のエネルギー(プラーナ)の廻り道となっています。
ヨガや瞑想は、ここに意識を集中して行うことで、外界から良好なエネルギーを取り入れ、それぞれが対応する身体の各組織・器官の機能を高めたり、正常に保たせることが出来ます。
心のエネルギーは、上へ上へと泉のように湧き上がらせることが大切なのです。チャクラが活性化し(チャクラが開き)、正しい方向にエネルギーを放射すれば、心は成長します。

第7:サハスラーラ 頭頂(百会) 脳、霊性 魂、精神性、宇宙意識
第6:アジュナ 眉間(第三の目) 目、耳、鼻、神経系 直感、知恵、感覚
第5:ヴィシュダ 咽頭部 喉、甲状腺、気管支 意志、創造力、表現力
第4:アナハタ 心臓、肺、循環器 感情、慈愛、希望
第3:マニプラ みぞおち 胃、肝・胆・膵・脾臓 理性、個性、自我
第2:スヴァディスターナ 臍の下(丹田) 生殖器、膀胱 感受性、物欲
第1:ムーラダーラ 会陰 副腎、腎臓、腸、骨格 生命力、情熱、開拓力


  • サハスラーラ・チャクラ Sahasrara Chakra(Crown):このチャクラが開くと、頭頂へ天から光が注いでくる感覚が得られるようになり、地球的な狭い意識から、宇宙を感じるようになります。塞いだままだと、目に見える現実の価値だけに捕らわれてしまうことになります。
  • アジュナ・チャクラ Ajna Chakra(3rd Eye):脳下垂体をコントロールし、他の内分泌腺ホルモンの活動を支配しているチャクラです。活性化すれば、心と体のバランスが取れ、イメージが豊かになり、どんな状況下でも精神的な満足感を得ることが出来ます。逆は、虚しさに突然襲われたり絶望を感じるようになります。  
  • ヴィシュダ・チャクラ Vishuddha Chakra(Throat):若返りのホルモンとされる、皮下に貯蔵されたエネルギー源の脂肪を消費する甲状腺ホルモンを支配しているチャクラです。活性化すれば、頭脳や心のバランスが取れて知的で活動的になり、芸術的な才能も育ちます。うまく働かないと、感情の起伏が激しくなり、心と体のバランスが乱れます。
  • アナハタ・チャクラ Anahata Chakra(Heart):愛のチャクラとも呼ばれ、身体にある心の中心で、上と下との違う世界を結びつける働きをします。免疫の中枢であり老化を制御する胸腺ホルモンを支配し、活性化すると感受性に富み、他人を大切にしながら現実処理能力に優れ、健康で若さを保つことが出来ます。うまく働かないと、免疫不全で病気になりやすく、自他を傷つけやすくなります。
  • マニプラ・チャクラ Manipura Chakra(Solar plexus):感情のチャクラとも呼ばれ、心のエネルギーを強くし、自信に満ち、テレパシーなどの能力も強くなると言われます。うまく働かないと、腹を立てやすくなったり、やる気を失って気だるくなったり、胃腸の働きが不活発になります。
  • スヴァディスターナ・チャクラ Svadhistana Chakra(Sacral): 肉体の動作、行動力の要所で、願いを現実に実現する力を持つチャクラです。心を動かし、好き嫌いの感情や、よりよく生きたいという情熱を生み出すので、活性化するとエネルギッシュでイキイキとしてきます。そうでないと不安感や怯えで恐怖に勝てず、怒りっぽくなったり、現実逃避しやすくなります。
  • ムーラダーラ・チャクラ Muradhara Chakra(Root):生きる力そのものである根源的な生命力(クンダリーニ)が渦を巻いて眠っているチャクラです。活性化すると、たくましく生きる力が湧き、働き過ぎると人間らしさや楽しさを忘れがちになるかもしれません。

5つのコーシャ(鞘) Panca Koshas パンチャ・コーシャ

伝統的なヨガでは、人間の体の構造はコーシャ(鞘)と呼ばれる、異なった5つの層から成り立つと考えられています。それらの層は、大雑把なものから、より微妙なかすかなものへと繋がります。私達の内なる輝き、内在する神性、真我を現わすプロセスは、まるで玉ねぎの皮を外側から順番に向いていくように例えられています。

  • 食物鞘(Annamaya kosha アンナマヤ・コーシャ):一番外側は肉体の層で、食べ物を口から摂取することやアーサナで体を動かすことによって身体は維持されています。ヨガのポーズをすることを通して、これまでに蓄積された体の中の緊張やストレスを解放し、大切な器官を正常に動かし、エネルギーが自由に調和しながら動くように促してくれます。    
  • 生気鞘(Pranamaya kosha プラーナマヤ・コーシャ):生命エネルギーであるプラーナ(気)を流したり、渦巻くエネルギーの中心「チャクラ」などをイメージする層です。ヨガでは、プラーナヤーマ(呼吸法)の練習を通して、身体がより効率的に働くための適量の空気を取り入れることができるようになります。
  • 意思鞘(Manomaya kosha マノーマヤ・コーシャ):感情・感覚の層で、外界の対象に反応し、五感の情報に左右されてコロコロと変わる心です。 ヨガでは、集中することや瞑想の練習を通して、自覚をさらに研ぎ澄まし、内なる自己の声を聞くことが出来るようになります。そして、自分の新しい能力に気付いたり、今まで知らなかった現実に対して耳を傾ける方法を発見します。
  • 理知鞘(Vijinanamaya kosha ヴィジナーナマヤ・コーシャ):知的判断、認知に関する層で、心や記憶をコントロールする知性であり、自我と言われます。自分の心や意識で考えたりすることとは別に、ひらめいたり、感じたりすることの出来る直感が無限の可能性に気づかせてくれます。 ヨガでは、八支則の「ダラーナ・ディヤーナ・サマディ」の段階で、これらは、はっきり区別できない一連の心理的な流れということで、3つまとめてサンヤマ(統制)と呼ばれます。
  • 歓喜鞘(Anandamaya kosha アーナンダマヤ・コーシャ):自我を超えて無限なる宇宙とつながり、歓喜と自由と宇宙的智恵に満ちた悟りの境地です。完全に自分のエゴから切り離された状態。『Who am I ? 』何世紀にもわたって、聖人や賢人が、エゴをなくすこと、ものの非永久性を認識すること、すなわち、今ここの現実をありのままに経験することの必要性を説いています。

5つのプラーナ(気) 5 Pranas

インド哲学では、この全宇宙はアーカーシャ(空間)とプラーナ(気)という二つのもので出来ていると考えられています。プラーナとは万物を生み出すエネルギーで、5つの種類があります。ヨガでは、エネルギーを呼吸と考え、呼吸の流れを制御することをプラーナヤーマと言います。

  • プラーナ prana:心臓に位置し、鼻頭から心臓までの間にとどまり、呼吸をコントロールします。気力、生命力と言われるものです。(黄金色)
  • アパーナ apana:会陰に位置し、へそから足裏までの間にとどまり、身体の毒素や老廃物を取り去り、排せつ物を下降させます。興奮状態を静めます。(煙色)
  • サマーナ samana:へそに位置し、心臓からへそまでの間にとどまり、食物の消化吸収を助け、腹部臓器の調和を維持します。栄養分を全身に運び、新陳代謝に関わります。 (赤色)
  • ウダーナ udana: 喉に位置し、鼻から頭までの間にとどまり、上昇する力が強いエネルギーです。空気、食物の取り入れや声帯をコントロールしています。(青紫色)
  • ヴィヤーナ vyana: 全身の循環系、体温をコントロールします。食物や呼吸からエネルギーを引き出して、血液や神経組織等を通して身体全体に分配します。全身にわたって身体を守っている「オーラ」と呼ばれるものです。

5つのエレメント(元素) Panca Mahabhuta パンチャ・マハーブータ

5000年の伝統を持つ古代インド発祥の医学アーユルヴェーダでは、宇宙と人間は、同じ組成・仕組みで出来上がっていると考えます。自然界に存在する私達の身体は、宇宙に存在するすべての物質と同じように、5大元素「空・風・火・水・土」で構成されています。人間は生命エネルギー体であり、身体も思考も感情も、5大元素のエネルギーで構成されているとされます。
『人間(小さな宇宙)と宇宙(大きな宇宙)は同じである。』という考え方は、インド哲学やアーユルヴェーダの根底を流れる重要な考え方であり、この理論は、日本でも平安時代から導入され、「五輪塔」として馴染み深いものです。
ヨガの修行(タパス)とは、エネルギーレベルの一番低い固まった状態の「地のステージ」から、火(アグニ)を燃やし、悟りの境地「空のステージ」に到達するプロセスと言えるでしょう。

  • 空(Akasha アーカーシャ):軽い、柔らかい、不安定、無限、活動的、拡大 。胃や腸、管、毛穴。耳と聴覚を司る。空は空間のことです。宇宙には広大な空間があり、私達の体の中にも、多くのスペースがあります。
  • 風(Vayu ヴァーユ):軽い、乾燥、クリア、冷たい、不安定、行動 。呼吸、循環機能。皮膚と触覚を司る。風は動きのことです。太陽系の動きや原子の運動。体の中では、心臓の拍動、血液の循環、筋肉の収縮、触覚なども風の機能です。
  • 火(Agni アグニ):熱い、粗い、鋭い、軽い、光沢、繊細 、変換。体温、消化、代謝。目と視覚を司る。火は変換する力です。太陽から発する熱や光、原子核が分裂することによって生ずる膨大なエネルギー。体の中では、代謝の機能、消化吸収、視力、また物事を理解する知性も火の作用です。      
  • 水(Jala ジャラ):重い、柔らかい、流動性、オイリー、親和。血液、リンパ、体液。舌と味覚を司る。 水は結合力です。太陽系も原子もバラバラにならずに一定の形を保っています。体の中では、血漿、リンパ液、細胞内の水など、人体の70%近くを占めるのが液体成分です。      
  • 地(Prthvi プリティヴィ):重い、固い、鈍い、濃い、丈夫、安定性、統合力。骨格、筋肉、神経。鼻と嗅覚を司る。地は個体、構造のことです。太陽系を構成する各惑星、原子の構成要素の陽子、中性子、電子。体の中では、骨、皮膚、筋肉、毛髪などの構造物のことです。

4つの人生の目的:ダルマ/アルタ/カーマ/モクシャ

インドの思想体系であるヴェーダには、人生には4つの目的があるとされています。それは、ダルマ、アルタ、カーマ、モクシャと呼ばれるもので、魂はこの過程をたどって高みに到達するとされています。これらは自然と調和して生きる拠り所となり、日常生活で実践していくものです。

  • ダルマ(Dharma):法則義務。私達は皆、社会の中で何らかの役割を与えられ、使命を果たすという目的を持って生まれています。社会的な立場、信条、宗教に関係なく、教えを学び実践することに人生の目的が集中し、独り立ちするための知識や技術を体験する時期です。【プラフマチャリヤ(独身)】
  • アルタ(Artha):経済力。義務を果たすため、また必要を満たすために、自分自身の行動によって暮らしを成り立たせることです。仕事をして収入を得て、富を蓄積し、家庭を支える時期です。【グリハスタ(世帯主)】
  • カーマ(Kama):欲望歓び。快適さ、心地良さ、快楽など、日常生活の中に楽しみを見つけることです。美味しいものを食べる、よく寝る、趣味を楽しむなど、肉体的な欲望を満足させることです。生活を安定させ、人生を謳歌する時期です。【ヴァナプラスタ(隠居)】
  • モクシャ(Moksha):解解、放脱。人生の究極の目的である解脱に向かって努力し、完全なる自由を獲得することです。日々正しく行動し、生計を立て、自分を楽しませることをしていても、まだ真の幸福は得られません。モクシャは、物質的な歓びを超越した上で到達する永遠に変わらない歓びお境地です。自分が得た物質的、精神的なものを解放し、思いを手放す時期です。【サンニャシ(出家)】

3つのナディー(気道):スシュムナー/イダー/ピンガラ

ナディー(nadi)とは、サンスクリット語の「nad」という「流れ、動き、振動」を意味する言葉からきています。身体の中にあるエネルギーの通り道がナディーで、72,000本という気道が、血管やリンパ管とともに、まるで経路のように身体の中の隅々にまで分布されています。
ヨガで重視されているのは、イダー・ナディー(月の気道)、ピンガラ・ナディー(太陽の気道)、スシュムナー・ナディーで、各チャクラの位置で交差しながら、らせん状にぐるぐると取り巻いています。左右、男女、陰陽、優劣などの全ての対となるものは両極にあって同質であり、どちらが良いといったものではなく、どちらも存在して始めて調和を生み出します。
ヨガとは統合であり、アーサナ・呼吸法・瞑想などを実践して、ナディーを浄化することでプラーナの流れを活性化させ、イダーとビンガラの調和が生まれると、スシュムナーをエネルギーが上がっていきサマディー(悟り)に至るというのが、ハタヨガの究極的な目的です。

  • スシュムナー(Sushumna):身体を貫く中央部に1本通っています。チャクラという人体に存在する7つのエネルギーセンターを結び、脊髄の中を貫く形で存在するエネルギーの伝達路です。
  • イダー(Ida):会陰部のムーラダーラ・チャクラから左の鼻腔へと流れていて、右脳と繋がっています。陰・女性・冷・静などの性質があり、「チャンドラ・ナディー(月の気道)」とも呼ばれます。左鼻中心の呼吸(チャンドラベーダ)は右脳に刺激を与え、副交感神経に働き、沈静を司り、精神をリラックスさせると言われています。
  • ピンガラ(Pingala):ムーラダーラ・チャクラから右の鼻腔へと流れていて、左脳と繋がっています。陽・男性・温・動などの性質があり、「スーリヤ・ナディー(太陽の気道)」と呼ばれます。右鼻中心の呼吸(スーリヤベーダ)は左脳に刺激を与え、交感神経に働き、身体を燃やす性質から興奮、刺激の作用があります。

3つのグナ(気質):サットヴァ/ラジャス/タマス

アーユルヴェーダでは、肉体レベルにおいて、ヴァータ・ピッタ・カパの3種類のエネルギー(トリドーシャ)があるように、心のレベルでも、サットヴァ・ラジャス・タマスの3種類のエネルギー(トリグナ)があります。私たちの心に働きかけるエネルギーとしては、サットヴァは進歩と調和を保ち、ラジャスは活動を促し、タマスは後退する力であり、どんな状況においても3つの自然の力が働いていると考えます。
日々の生活の中にバランス感覚を取り入れ、精神性を高める努力をすることによって、いつもサットヴァでいられるように自分を誘導しましょう。ラジャスなものややタマスなものは避けて、サットヴァな性質を育てていきましょう。
前向きに!完璧を求めずに!変化を受け入れて!感謝を忘れないで!

  • サットヴァ(Sattva):純粋性。明るいもの、軽快なもの。信心深く、真実と正義の道に従い、知識欲が旺盛で、向上心があり、物事を公平に見ることが出来て、愛のある調和のとれた性質です。
  • ラジャス(Rajas):活動、激情。行動的、激しい、落ち着きがないもの。心が絶えず動いており、短期で衝動的、自分の楽しみを妨害されると激怒します。外交的でエネルギッシュですが、計画性がなく目標がはっきりせず、執着と嫉妬に支配されます。
  • タマス(Tamas):鈍性、惰性。暗い、重いもの。知性が低く、行動することを好まないで、現状維持の伝統主義者です。昼間でも眠気を感じ、短気で、思いやりに欠け、自己中心的です。

3つのバンダ:ムーラバンダ/ウディヤナバンダ/ジャーランダバンダ

バンダ(Bandha)は、サンスクリット語で「締める、閉じる」の意味があります。
ヨガでは、エネルギーを呼吸と考えて、呼吸の流れをコントロールすることをプラーナヤーマと言います。エネルギーの流れを電気に例えると、回路を繋ぐスイッチに当たるのがバンダ、変電所に当たるのがチャクラです。バンダを締めることでスイッチが押され、エネルギーが流れます。3つのバンダを同時に締めることを「トレタバンダ」と言います。

  • ムーラバンダ(Mula Bandha):骨盤底筋群、会陰部。「ムーラ」とは、サンスクリット語で根・原因・基礎・足元等の意味があり、ムーラダーラチャクラからのエネルギーをコントロールすることです。副交感神経が刺激されます。
  • ウディヤナバンダ(Uddiyana Bandha):下腹部。マニプラチャクラと対応し、内臓と関わりの深い部分に圧をかけることで交感神経が刺激され、腹部と胸部で生じるエネルギーを身体全体に流していく効果があります。
  • ジャーランダバンダ(Jalandhara Bandha):喉元。喉をロックすると、甲状腺や副交感神経に作用し、リラックス効果があると言われます。少し顎を引いた状態でクンバカ(一時的に呼吸を止める)を行うと、ジャーランダバンダが締まっています。

シヴァ・ナタラージャ

輝きは 自分の中に!

ヨガワールド自由が丘

Jiyugaoka Nekochan

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